
季節を愛で、素材を慈しみ、刻を尊ぶ。
和の味わいに彩りを添えるのは、
静かな情緒の奥にたゆたうもてなしの心。
鮮やかな器の上でやわらかく呼吸する季節の美。
味わうたび胸にじんわりと染みるふるさとの優しさ。
心の枷をとき放ち、自然のままにくつろげる空間。
ただ「食す」だけではない、五感のすべてを満たす場所――
さか井が目指すのは、そんな「上質のおもてなし」。
鮮やかに彩られた四季の料理に魅せられる、優雅なひととき。
日本料理には「走り」「旬」「名残」があるように、同じ食材でも三度の季節を感じる事ができます。
生命力に溢れた味を、四季の移ろいと共に楽しむことができる。
それも日本料理の魅力の一つだと感じます。
熟練の技術と感性で、素材の魅力を最大限に活かしたお料理をお愉しみ下さい。
- 春
- 雪解けが終わり木々の芽が顔を覗かせる…
生命力に満ち溢れた食材が豊富に楽しめる春
- 夏
- 雨も明け風薫る初夏の時
山は茂り若葉は色濃く
清流のせせらぎに耳をかせば
力強い若鮎の鼓動を感じる夏
- 秋
- 名月の夜を越え十六夜へ
稲穂は黄金に輝き
秋茄子、秋刀魚、松茸
豊かな恵みを収穫する秋
- 冬
- 初霜を踏み鐘氷る季節
山は眠り冬至を向かえる頃
ひときわ深い旨みがある
身の引き締まった河豚を味わう冬
